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「姫様!?いけませんよ!!」
「いいじゃない
時喜がいるんだから」
「いけません!!
怪我でもなされたら…!!」
この姫様ときたら庭へ出たと思ったら木に登ってみたいと言い出したのだ
なんてお転婆なんだ…と思った
「とにかくお部屋へ戻りましょう
こんな所侍女の方に見られたら姫様もお叱りを受けますよ」
俺は必死になんとか木登りは諦めてもらおうと説得した
「皆忙しいから私達なんて見てないわ!
だから時喜が私に付けられたんでしょ」
「…そうなんですか?」
俺が首を傾げて聞けば麻姫はきょとんとした顔になった
「何も知らないの?」
「はい
お城の事情は特に聞いておりません
ただ姫様と居るようにと」
「……そう」
そう言い木を登ろうとしていた麻姫は木から離れた
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