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それから1年…2年…3年
過ぎて行く時間の中で俺達は遊び、勉学を学び、話をした
日中はほとんど共に居た
それが当たり前になって居た
「ねぇ時喜」
「はい、姫様」
部屋の窓から外を眺める姫様
俺はその後ろに距離を置いて座っている
「時喜はずっと私の傍に居るよね?」
「…………」
少し成長した麻姫は俺に突然聞いた
俺は言葉に詰まった
きっとずっとは無理だろうとどこかで感じていたからだ
「時喜?」
「あっ…はいそうですね」
だけど俺にはそんな事は言えなかった
彼女の信頼仕切った目を見るとどうしても…
「私は貴女のお傍に居ります」
そう言うしかなかった…
だがそんな俺達の事を嘲笑うかの如く引き裂く刃がすぐそこまで来ていたのだった…
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