第壱話 ─噂─

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  「じゃあ時喜 先に飯のトコ行ってっから後で来いよ」 「わかりましたー…」 人の髪をボサボサにするだけして吉造さんは去って行った 「全く…」 苦笑しつつボサボサになった頭をある程度直して 掃除道具を持って桶の水を捨てに外へ向かった 「これでよしっ」 ザバァーと桶の水を城の塀の勝手口から外の排水溝へ流し次に道具を片付けに中へ戻った 「おーやっと来たか時喜ー」 「やっとって…そんな時間経ってないと思いますけど」 道具を直してご飯を食べにいつもの部屋へ行くと吉造さんが言ったので 苦笑しながら言えばそうかぁ?なんて豪快に笑って言った 「ほれ」 「あっまた取っててくれたんですか!? 良いって言ったじゃないですか…」 「ついでだついで 俺の分取るついで」 そう言って笑って差し出す吉造さんにありがとうございます…と言ってそれを受け取った .
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