第零章

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放課後の校舎。 今はもう完全下校時刻を過ぎ、辺りは真っ黒な暗やみに包まれている。 「無事に終わったみたいですね。」 「そうみたいだね。」 「今何時ぐらいになるんだろう。」 「そうだ、悛の腕時計どうなってるんだよ?」 「ん?元に…、戻ってる。」 誰も何も言わず、ただグラウンドから見える市街地の明かりが、チカチカと瞬くだけだ。
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