カミサマと僕とナイフ

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その日は空は厚い雲に覆われて陽の光など入る訳もない天気だった。 僕は今日も公園に向かう。 僕は初めてカミサマと会って以来、公園で会うことが日課になっていた。 カミサマ曰く、家がこの近くにあるらしく毎日暇をしているそうなので、今まで見てきた事や体験してきた事を聞かせて貰っていた。 だが、「どうしてカミサマになった」のかという質問には、いつも答えてはくれない。 いくつもの推測は立てられる物の、どれも確信には至らない。 ただ彼女のことについて分かったのは2つ。 「カミサマ」が「神様」ではない理由と、その立場になった経緯だ。
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