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爺「こおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉらああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
余りの大音量にそこにいた者は皆耳をふさぐ。
町が揺れ、近くの建屋のガラスは割れて弾ける。
奇抜な格好をした老人が居た。
ホウメイの前に立つと、自分の首から下げているネックレスを取り捨てる。
すると、柔和な好々爺が一変、鋭い目付きになり、消える。
そのすぐ後に、大きな鈍い音。
ホウメイの角は折れ、地面に刺さる。
変性が解除され通常の、ホウメイになった。
老人はそのまま町の住人達に優しい一撃を入れて行った。
爺「点穴じゃ!」
点穴とは、古流武術などにある、体組織活性法の一つで、人間の元々ある回復力を、促す力のある一撃を、ツボと呼ばれる部位に与える回復法の一種だ。
折れた角を拾い、倒れたホウメイを回収し去ろうとする。
爺「人間は、醜い生き物だのぉ」
爺「自分とちいとばかり違うというだけで寄ってたかって…」
爺「自分より小さい子供でも、恐怖の対象に成れば殺そうとする。」
爺「そのものを解ろうとせず、見た目の判断…」
爺「ワシの方が、力だけで言えばよっぽど化け物に、見えるだろうに」
爺「解らんもんだのぉ…」
言うと、去って行った。
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