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ここは山の中。まだソードマウンテンと呼ばれる前の山だ。
ホウメイは目をキラキラさせながら冒険者の旅仕度を見ている。
ホウメイ「良いなぁ、私も冒険に行きたいなぁ」
ホウメイ「あ…仕事、仕事♪」
ホウメイこの時10才、いつからいたかわからないが、物心付いた頃から山で生活している。
自分で狩猟した野禽や山菜、自分で育てた野菜等を売って生計を経てている。
自分が食べる分は困らないが何かと金がいる。
夢はギルドのお抱えパーティーマネージャー。
パーティーマネージャーとはパーティーの冒険に付いて行き、ガイドをする。野営の設営やメンバーの体調管理、必要物質の調達等、様々な雑用をする。時に戦い、疲れた仲間を癒し、労い、明日の活力をメンバーに届ける。
その仕事柄女がなることが多い、給料も破格で、危険が伴うせいもあり、この星ウィンでは女の子のやりたい職業上位に入ってくる。
ホウメイ「今日はこのくらいかな?」
取った山菜や野禽を食べやすくしておくのも勉強の内、と思い日々の日課の様に山で狩猟をする。
町に行く時には決まってすることがある。
それは<角>を隠すこと。
ホウメイ実は正確には人間とは呼べなかった。
ホウメイ「ふぅー…」
水溜まりに映る、角が生える自分の頭を見てため息を長く吐く。
こう見えて実はホウメイは生物兵器だ。
有角人(ユウカドジン)大戦に備えマジックギア無しで、圧倒的な対人戦闘力を目指して作られた兵器だ。
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