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さっきのことは忘れて、仕事に精を出す。
食うに困らないが、衣類は作れないし、武器も欲しかった。
山での生活の為に、何でもないただのマチェットは持っているが、刃こぼれが酷く買い替えたいとも思っていた。
思って自分にも人並みの物欲があるのだなぁ。と思うと笑いたくなってフッと笑ってしまった。
その時、前を通った商人風のガラの悪い男が、石に蹴つまずいて転んだ。
男「あんだぁ~ッ!」
男「このガキッ!今俺の事笑いやがったぁ!」
男「俺をゴウツク=レンブランド様と知っての事か?」
ホウメイ「ごめんなさい。そんなつもりじゃなかったの」
ざわ…ざわ…
周りは少しざわつく
ゴウツク=レンブランドといえば、この辺の商人グループのリーダーだが、グループ以外からの評判はすこぶる悪い。
ホウメイ「ごめんなさい。ごめんなさい」
ホウメイは評判が悪い事を聞いていたが、それ以上に、絡まれたら自分が悪くなくても、謝ればいいと思っていた。
ゴウツク「なんだぁ?謝ればいいと、思ってんのかぁ?」
ホウメイ「ぇ?」
ゴウツク「誠意をみせろぉ」
ホウメイは土下座をした。
ホウメイ「ごめんなさい。すみませんでした」
ゴウツクは足で頭を踏む。
ゴウツク「んぁ?おまえ頭の形変じゃねぇ?」
ホウメイはまずい状況になったと思った。
そんなとき。
レイ「おい、その汚い足を退けやがれ」
ゴウツク「なんだぁ?」
ゴウツク「おまえバニルん所のガキかぁ?」
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