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レイ「それがなんだ?」
ホウメイは嬉しかった。が同時に構わないで欲しかった。
なぜかこの子にだけは、頭の角の事は、知られたくなかったからだ。
ゴウツク「バニルにはいろいろ世話してやったなぁ?」
レイ「…」
?「レイかまうな…自分の好きな様にやって良いぞ」
レイ「父さんわかりました」
ゴウツク「バニルーッ!貴様あぁ~!」
レイは腰に装備されているナイフに手をかけた。
ゴウツク「抜くのかぁ?抜いたら分かってるなぁ?殺されても文句なしだぞぉ?」
この世界では暗黙の了解とされている事がある。それは武器を抜いた者どうしは、なにがあっても<文句なし>という物だった。
バニル「レイ、俺が普段教えている事をやればいい」
ゴウツク「クッ!」
ゴウツク「覚えてろッ!」
悪の捨て台詞を吐いてゴウツクは走り去っていく。
レイ「大丈夫?」
ホウメイはまだ土下座の格好だ。
レイ「終わったよ?頭あげて?」
ホウメイ「ダメ」
ホウメイ「頭の布が取れちゃう」
どうやらバニルは先行ってしまったようだ。
レイはホウメイにマントを被せて、小屋の裏手へ連れていく
レイ「ここなら良いでしょ?」
ホウメイ「ダメ、貴方がいる前じゃ絶対ダメ」
レイ「わかったよ…」
ホウメイはマントの隙間から彼の顔を見た。
ホウメイ(悲しそうな目をしてる)
ホウメイ「待って!」
ホウメイ「驚かないでね?」
ホウメイはレイに見せる気になった。なぜならさっき、悲しそうな目を見てしまったからだ。
レイ「うん」
ホウメイはマントと、頭の布を一気に取る。
レイ「うわ~ぁ」
ホウメイは、しくじったと思った引かれたからだ。
レイ「カッコイイ!」
ホウメイ「ぇ?」
レイ「カッコイイね?君だけだよ?他の人には生えてないもん」
ホウメイ「そ…そうかな?」
レイ「うん!そうだよ!」
レイ「隠す必要なんてないよ!」
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