ホウメイ編

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刺激に餓えた人間は凶暴化する。 「この町から出てけ、化け物!」 石が投げられた。 ある一人の男がホウメイの襟首を掴んで。 「お前の親玉はどこだッ!親玉が居るんだろう?」 地面にたたき付ける。 ホウメイ「ギャン!」 男は称賛され、ホウメイには住人から石の粒手を投げられる。 レイ「やめろッ!」 レイがホウメイの盾になる。 レイ「よく見て!ボクとあまり変わらない子供だよ?」 レイ「なんで仲良くできないの?」 町の住人が 「頭から角が生えてる人間なんて聴いたことねぇ!」 レイ「…」 レイ「でも形も心も人間だッ!」 「ガキがイキがりやがってぇ!」 ホウメイを地面にたたき付けた男が、レイを蹴り付ける。 レイ「ぐぅ」 レイ「や・め・ろッ!」 なおも食い下がるレイ。 男の足を掴んで離さない。 「クッ!このガキぃ」 レイにまで石の粒手が投げられる。 そんなとき ホウメイに異変が起きた。 ホウメイ「あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」 ホウメイは獣じみた叫び声を上げると、立ち上がり異変を見せ付けるように振る舞った。 全身の筋肉は発達し、毛という毛は全て逆立ち、腕の筋肉が変性して甲殻の様な物が出来、口と鼻が張り出し狼の様な口になる、有角人特有の角はますます鋭さを増す。 ホウメイ「クォオオオオォォォォォォォォン」 変性が完了し、一吠え。 その発達した腕での一撃。 町の住人の3人は吹き飛ばされ、建屋に激突する。 有角人の角は、天衝角(テンショウカク)と呼ぶ。 ホウメイ「クォオオオオォォォォォォォォン!」 その天衝角が輝き、辺りに雷を降らせる。 住人の何人かに当たり、吹き飛ばされる。 肉の焦げる臭い、うめき声、辺りは凄惨な光景。 ホウメイ「レイ、ニゲテ」 奇跡的にレイに、雷が当たらないと思われたが、意識的にやっていた。 レイ「う…うん!」 レイは走った、父ならどうにか出来ると思い、走る。 ホウメイ「ヨカッタ…コレデイインダ!」 ホウメイ「ジャマナモノハ、ゼンブケセバイインダ!」 その時
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