出会い

2/3
前へ
/500ページ
次へ
「シンくん、なんの本読んでるの?」           唐突に、声をかけられた。             振り向くと、見たことあるような、ないような顔。             「誰だっけ?」             「いや、同じクラスだよ?」             6月。     昼休み、暖かなひだまりの中。         読書を邪魔した訪問者は、   少しふくれてそんな事を言う。           俺が読んでいたのは、     携帯の説明書だった。
/500ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1504人が本棚に入れています
本棚に追加