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そこでは包丁を持ち出し取り乱す母の姿…
父は呆れた様子で母をなだめており、
私は慌てて止めに入ろうと、
私は思わず母の持っていた包丁の刃を握り締めてしまい、血だらけに…
さすがの母もそれを見て動揺し、
とりあえず父には帰ってもらい、
母は怪我をした私の手を見つめ泣きそうになりながら謝り続けてました。
-これは後に知った事ですが
母は私の父と結婚する以前に、
一度目の結婚をしており、
姉達三人は種違いの兄弟。
そして後々、
腹違い兄と姉の存在を知ることになります。
前夫と別れる時に色々あったようで、母はその頃から鬱と診断されていたようです…
子供を手放し、施設に預けていたそうです。
そんな母に父は
《子供を引き取って一緒に育てよう》と説得し、結婚。
けれど、鬱という精神病は無くなりませんでした…
突発的に怒り叫んだり、
私も蹴られた記憶が何度もあります。
まぁ一番ひどかったのは、
煙草の火と靴べら―
でもその度に父が止めてくれてました…
だから義父との新生活は不安で、
何より気持ちのいいものではありませんでした。
今思えば、一人目の義父はまだ良かったです。
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