生い立ち-保育園期-

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  『ひかれてみれば良かったのに、お金貰えたかもね』 と半笑い… 私は聞いてないフリをするのが精一杯だった。     父が居ない時 母のやり方は厳しく、 言うことを聞かないと殴る蹴るは当たり前。 靴べらで叩いたり、 煙草の火を押し付けたり、 二階のベランダに放置したり、 押し入れに閉じ込めたり、 寒空の下でも家から追い出したり、 とにかく酷かったが… どこの家庭も きっとそんなものだと思い込んでいた。 末っ子で小さな妹にはそんなことはしない。 そして要領のわかる姉達にも、 そんなことはしない。 五人もいるのに、 いつもターゲットは私だった。       父はもちろん、 それでも母が大好きだった…。
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