15人が本棚に入れています
本棚に追加
下に着いた時に
「おい!おまえなんでここに」
エンさんの声が二階から降ってきた。
涙が溢れてくる。
この声、もう…。
走った。
後悔に追い付かれないように
振り向いてエンさんに駆け寄りたくなる気持ちを振り切るために。
あべこべに走って、
路地裏で息をはずませていると神様が現れた。
「何逃げてるの。エンくんと恋に落ちるんでしょうが」
「そのことだったら、もういいの」
「もういいって、ミキちゃんねぇ。不幸になっちゃうんだよ」
「仕方ないよ」
最初のコメントを投稿しよう!