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「…こないだも言ったけど…マツモトサンが好きみたいなんだよ」
え……。
エンさん、今なんて…。
マツモトサンが好きって言った?
本当に聞こえたのか確信が持てない。
ほっぺたを押さえて、その場にしゃがみこむ。
「なんであんな…」
愛ちゃんの忌々しげな声。
「だな。なんであんなの好きになったかな」
エンさんが呟く低音のひとりごと。
「何回も好きとか言わないで!…メイクぐちゃぐちゃだから洗面貸して」
「あ、うん。汚いからあんま部屋見るなよ」
衝撃発言と失礼な言葉を階段下に落として
ふたりは部屋に入っていった。
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