瞬間

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「柚姫セーフ!!」 肩で息をしながら私に笑いかけてくるあっちゃん。 「だね!」 私もそれに笑顔で答えた。 その高校までは電車で行かなければ行けないんだけど…私は走るのはとにかく苦手。 しかも行動がノロマだからいつも乗り遅れそうになる毎日。 「柚姫はさ?もうちょっと早く準備したほうがいいよ。」 あっちゃんが意地悪そうに私に向かって言う。 「これでも早くおきるんだよ…でもやっぱりギリギリになるんだもん…。」 少しふくれながらあっちゃんに返事をかえす 「ノロマ柚姫~。」 笑いながら私をいじめる。 「あっちゃんひどい。」 なみだめになりながらあっちゃんの方を見る。 クスクス… え…? 私達は二人でこえのするほうをみた。 言葉にはあらわせないほどかっこいい… 少しだけ自分のまわりの時間が止まった気がした。
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