間章-都の動乱と単福の過去-

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「月(ゆえ)!都に軍を進めるって本気なの!?」 「本気だよ詠ちゃん。 小帝様が助けを求めてる。 早く助けなきゃ」 「ちょ、ちょっと待ってよ月! 今の情勢を考えると偽物の可能性が高いわよその密詔!」 「で、でも……」 「でもじゃない!!」 董卓は賈駆の剣幕にビクッと肩が跳ねる。 その様子に賈駆はため息を吐く。 「ボクは月のためを思っていってるんだよ? 月が中央の動乱なんかに巻き込まれる必要なんかないんだから」 「でも…」 「月!」 「それでも!! それでも、私たちは漢朝の将。 小帝様の臣下なんだから、私たちが助けに行かないでどうするの?」 「月…」 「それに、もしもの時は詠ちゃん達が何とかしてくれるんでしょ?」 「あ、当たり前じゃない! 月はボクが絶対守ってあげるからね」 「うん。ありがとう詠ちゃん」
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