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反董卓連合が結成されてから1年がたった。
先走った諸侯と数回程戦をし、何とか勝ってきたが軍が疲弊しているのは目に見えてわかっていることだ。
しかし、あと何度防ぎきれるか分からない状態なのに泗水関から数里離れた所には反董卓連合の大部隊が揃いつつある始末。
逃げ場などない。
どこまで逃げても連合は追ってくるだろう。
「……戦うしかないんだよね」
董卓。
(月はボクが守る)
賈駆。
「フン、私が蹴散らしてくれる」
華雄。
「……恋が、皆、守る。」
呂布。
「はぅわぁ~恋殿~」
陳宮。
「ああ、何でウチん所はこんなんしか居らへんのやーーっ!」
張遼。
覚悟はそれぞれ違えど向かう方向性は同じ。
彼女らが反董卓連合と対峙する決意を固めたその時、乱暴に扉が開けられた。
「貴女が董卓殿だな」
入ってきた来たのは大兵肥満という言葉がしっくり来る大柄の男。
黒髪黒目で毛深く、熊みたいだ。
張遼と呂布と華雄はその男が帯刀しているのを見ると直ぐに動いた。
合図もなしに3方向から同時に迫り、男の首元に刃を突きつける。
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