両雄、会い見える。

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黒田がゴホンと仕切り直すように咳払いをし、董卓に問う。 「それで、返答は?」 「皆を助けてくれますか?」 「無論だ。 俺が欲しいのは董卓軍全て。 董卓軍が俺の傘下に入れば、董卓軍に向いていた連合の矛先は俺に向かうだろう。 皆が無事に生き残りたいのであれば、迷う必要はないと思うが?」 董卓は賈駆を見る。 「ボクは月が良いならそれに従うよ」 華雄が口を開く。 「黒田殿、我らは武を振るわして貰えるのだろうな?」 「当たり前だ。 振るわぬ武に意味などない」 「ならば、よし」 「ウチも文句はないでぇ?」 華雄と張遼が了承する。 「……お城」 「城の1つや2つくれてやる」 「恋殿居る所に陳宮ありです!」 呂布は董卓に向かって頷き、陳宮が軽くストーカー宣言をした所で、董卓は1歩前に出て方膝をついた。 「我ら董卓軍は、これより黒田様の傘下に入ります。ご指示を」 「将兵に黒蜀の配下になったことを伝えよ。 そして、直ぐに戦の準備に取りかかれ。 反董卓連合と決戦を挑む」 「はい、黒田様」 黒田は董卓の返事を聞くと直ぐに部屋を出ていった。
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