両雄、会い見える。

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「それに伴い、我が黒蜀への帰順を拒んだ小帝並びに陳留王他漢官達は皆泗水関に拘留しています。 我らには不要の人材なので必要ならば差し上げます」 徐庶の言葉に慌てて立ち上がった者が二人、金髪縦ロールの袁紹と金髪ロングにティアラを乗せた袁術だ。 「こ、こうしては居られませんわっ! 顔良さん、文醜さん! 行きますわよーーっ!!」 「「あらほらさっさー!」」 「七乃、妾達も行くぞ!」 「はい、美羽様! 実権を横取りですね!」 「うむ!」 袁紹と側に控えていた顔良に文醜が急いで天幕を出ていくと、袁術と張勲が後を追うように天幕を出て行った。 それを呆れた表情で見ていた徐庶が口を開く。 「まだ話は終わってないのに…。 大将があれでは、所詮、反董卓連合もこの程度だね」 徐庶の表情が先程と同じ愛くるしい笑顔に変わる。 「孔明ちゃん、黒蜀に来なよ。 ゆー様ならきっと、手厚く迎えて下さるよ」 「ふ、ふえええぇえーー!?」 「徐庶、その発言はこの場に相応しくないわ。 無礼者よ、恥を知りなさい!」 徐庶のいきなりの勧誘に、諸葛亮が素っ頓狂な声をあげるが、それを止めたのは諸葛亮の主君である劉備ではなく、曹操であった。
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