両雄、会い見える。

25/31
前へ
/223ページ
次へ
小帝達を保護し、実権を手に入れたのは袁紹だった。 彼女はすぐさま自領へと帰還し、小帝を招き入れる形で実権を手にしたが、肝心なものを忘れていた。 皇帝の証である玉璽だ。 その一方、最初から玉璽を目当てに泗水関へ向かった袁術は易々と玉璽を手にいれると、自らを皇帝と名乗った。 盟主である袁紹が自領に帰ったため、反董卓連合は空中分解し、小帝を担いだ袁紹派と自らを皇帝と名乗った袁術派に別れ、対立するようになる。 その間に戦続きで疲弊した国力を蓄えるというのが計画の全容だった。
/223ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2458人が本棚に入れています
本棚に追加