黒田、将を欲する。

2/12
2458人が本棚に入れています
本棚に追加
/223ページ
俺の軍は圧倒的に将が少ない。それも武将が。 分かりやすく、整理しよう。 崔毅、董承、王子服、チュウ輯、呉碩、呉子蘭、鄭玄は政治方面。 王甫、田豊、張鈞、陳珪は参謀・政治、何でもござれの文官。 陳登は頭を使える武将。 浅葱は身体能力の高い武将。 因みに、吉平は薬師だ。 これで分かるように、うちの軍は超偏っているのだ。 「と、いうことで何とかならんか田豊」 「何が『と、いうことで』か分からない限り、私にも分からないわよ黒田どの」 田豊は剛直な性格なようで、気性が強い。 デレた時が非常に楽しみだ。 「ああ、悪い悪い。 うちの軍の偏りが心配でな」 「そのために、益州に向かっているのでしょ?」 「まぁ、そうなんだけどね」 統治者がいない益州に向かう狙いは3つ。 ・兵の確保。 ・将の確保。 ・領土の確保。 先ず、ここで抑えておかないとならない事は、黄巾党の本拠地は冀州であり、僻地である益州までは手が届かない所か、噂すら届いてない可能性もある事だ。
/223ページ

最初のコメントを投稿しよう!