間章-都の動乱と単福の過去-

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「よし、南蛮を傘下に加えるぞ。 田豊達は留守を頼む」 「との?」 「何も降伏勧告をしに行く訳じゃないさ。 猛獲がどんな人物か会って話したくてな 攻めかたはそれで変える」 「……分かったわ。 そのかわり、陳岑と単福を供に連れてくように 二人は必ずとのを無事に帰還させなさい」 「勿論っす」 「田豊さん」 「なに?単福」 「今度は何の策を練ってんの?」 「最近、少し西域が不審な動きを見せてるの」 「あ、そうか。 だから足元を、か。 全く、田豊さんは中央しか見てないんだもんな」 「どういう事っすか?」 「某にも何が何やら」 「単福、田豊、俺達にも分かるように話してくれ」 「簡単な話だよ、ゆーさま。 西域の五湖が此方の隙を狙っている。 そこでゆーさまが南蛮に向かう。 その後ろを軍隊が進む」 「五湖はとのが自ら軍を率いて南蛮に攻めたと誤認するでしょう。 これに乗じて、五湖が此方に攻めこんだ時」 「ゆーさまの後ろにいた軍隊が五湖軍の中央を左から叩く。 この軍隊はゆーさまから離れるタイミングと、五湖との決戦場まで神速の如く駆ける機動力が要だから、張任さんの騎兵部隊と浅葱さんの諜報部隊が適任だね」
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