両雄、会い見える。

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天とは現代社会を指す。 一刀は現代や三国志の常識・知識を用いて自陣営に貢献してきた。 それは、この世界に来てしまって右も左も分からない所を助けて貰ったからだろうが。 奴はそのイケメンフェイスと主人公スキルでその陣営の少女たちを片っ端から口説き落とす。 しかも、今居るところは呉だ。 確か孫呉に天の血を入れるため保護したって名目だったはず。 つまり、公に認められているどころか、思いっきり推奨されてる訳で、そりゃもう据え膳食わぬは何とやら、って事で自然と乳くりあっちゃうよねっていうかこの―― 「イケメンブルジョワジーが!」 「い、いけ!?にゃんて!?」 落ち着け俺。 素に戻ってる、素に戻ってるぞ。 執務中だ。 魔王モードを維持しろ。 「っよし!」 「父、大丈夫かにゃ?」 「大丈夫だ。モーマンタイ」 美以に適当に返しながら脱線した思考をもとに戻す。 俺は恋姫を二次小説だが知っている。 董卓が破れ、董卓・賈駆・呂布・陳宮は劉備につき。 張遼は曹操につく。 但し、それは俺がいない世界。 黒蜀という陣営がない世界の話。 折角、諸侯が董卓陣営を漢朝が倒すべき悪に仕立てあげてくれたんだ。 俺が全て貰い受けようじゃないか。
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