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高校に入学して約一ヶ月。
G.W.も終わって、クラスにも馴染めてきた頃。
友達も出来たし、それなりに充実した学校生活をおくっていた。
「ねぇ、愛香~」
「なーにー?」
ちょっと化粧が濃いめの亜希が鏡で、つけまを確認しながら私に話し掛ける。
亜希を見ながら、カラオケ大好き梨華子はため息。
「あんたさあ、人に話し掛ける時は鏡見んなって何回言えば分かる?え?」
「梨華子、いきなり怒らないでよ!ねぇ、愛香~」
「いや、私もどうかと思うよ、うん」
ナルシストではないと思うんだけど、鏡ばっかり見てる亜希。
そんなに気になるかね、今、つけまがどうなってるか。
「それより愛香っ!」
「それよりって…」
「彼氏ほしくなーい?か・れ・し!」
いきなり何を言い出すかこの子は全く。
梨華子はまたまた、ため息。
こんなに性格が違う私達が仲良くなった理由は、未だに分からない。
ただ、3人とも"友達つくらなきゃ"ってことで必死だったんだ、多分。
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