4月8日。

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 段々、廊下がざわつきはじめた。きっと今頃、同じ学校だった友達や、新しく友達になった子達と一緒にクラス分けを見て、一喜一憂しているんだろうな。  もうすでに、私はあらかた把握しているから、改めて見る必要はない。でも、彼女はどうなのだろう。もしかしたらこの教室ですらないかもしれないのに、よくも堂々と入ってきたものだ。  私の若干呆れた視線に気が付いたのか、彼女は私を見て、くしゃっと笑った。 「あんた、この教室に居たけど、ここなの?」 「そうだよ。私はもう決まってたから。」 「じゃ、あたしもここかな。」 「どういう事?」 「いや、ここがいいなって。」  希望の話か、なんだ、びっくりした。彼女も私みたいに留年したなら、私は彼女を見た事があるはずだし、真剣に考えたじゃないか、ばか。  彼女は立ち上がって、私の隣の席に座った。 「ね、あたしの事どう思う?」 「は…?」 「いや、あの。第一印象。」  そんなの聞かれても。正直に言って、怒られたりしたら怖いもんなー。 途中
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