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虫かごを置いて陽平が座る。
おばあちゃんが持たせてくれた水筒のお茶を喉を鳴らして飲むと、顔いっぱいに笑顔を浮かべる。
「やっぱココはおもしれーな!来年の夏も絶対また来ような、葉月」
「うんっ。絶対!」
アオイちゃんにきゅっと抱きついて、私は笑う。
「せっかく友達になれたもの。来年の夏休みも、また一緒に遊んでね!!」
ほんのり恥ずかしげに、アオイちゃんがうなずく。
せせらぎがきらめいて、私たちの座り込む草むらに風がかけぬける。
誰ともなく、小指をからませた。
「やくそくっ!!!」
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