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真っ赤に燃え盛る、家
炎に飲まれ、ガラガラと崩れ落ちるその家を、少女は少し離れたところで、地面にぺたんと座り込んで眺めていた
ついさっきまで平穏だったこの村に、突然化け物が来て、壊して行った
生存者は、この少女だけ
大量の化け物に囲まれたところまでは、覚えている
だけど、気がついたら 自分の周りに化け物どもの破片(?)みたいなのしかなかった
不意に背中に気配を感じ、ゆっくりと振り返る
そこには、仮面をつけた 緋装束の人が数人立っていた
周りには、何か奇妙な札が浮かんでいる
その札が、少女の周りをふわふわと囲む
逃げないようにするためかな
「あなた様は、神に選ばれた者です
我々と共に、来てください」
「神に…選ばれた……?何処へ 行くの……?」
虚ろな瞳に映る、緋色の装束
それをぼんやりと見つめながら、僅かに聞き取れる程度の小さな声で、緋装束の言葉を繰り返す
「黒の教団 本部へ………」
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