小麦粉MEMORIES

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「あっちぃな~、汗止まんねぇ~!!!」 「そうだなぁ……これも地球温暖化のせいなのか……」  俺達は歩き慣れた山道を歩いている。今は夏の真っ只中。気温は30度を越している。ここまでの暑さになると、蝉の鳴き声もうっとおしくて仕方がない。  山道と言ってもここが俺達2人の通学路なのだ。この片田舎から俺達が通う高校までは歩いて3kmはある。俺達は、この大自然に囲まれながら毎日を過ごしている。 「つか喉乾いた~。菅原、何か飲み物持ってねぇ?」  こいつが俺の親友、田村だ。家が近所ということもあり、こいつとは小さい頃から一緒に居た。今では俺にとって唯一無二の存在ってとこだな。(別に怪しい意味じゃないよ)  ちなみに菅原といのは俺の名字である。
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