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「じゃあ、何か撮ってみるか」
俺と田村は被写体を探した。
探すと居るもので俺達の前方をふらつきながら歩く老人を発見した。
――だが、その老人は何か変だ。歩く度に、体から白い粉が飛び散っている。そのため、老人が歩いた跡には白い線が引かれているようだった。
「撮るぜ!」
「やめた方がいいって!」
田村は俺の静止を無視してパシャリ。
〇吉さんがつけてくれたあだ名は
【粉ふきじいさん】
「それってまんまじゃん!!! ブハハハハ!!!」
爆笑する田村。
「プププ……グフッ」
笑いを堪えつつも、笑い声がもれてしまう俺。
そんな時だった。
粉ふきじいさんは突然俺達の方を振り向いた。
ヤバい!!! 怒られる!!!
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