小麦粉MEMORIES

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 数十分後、俺の家に着いた。何で学校に行く途中だったのに戻って来なきゃいけねぇんだよ……。  ガチャ  ドアを開けて「ただいま!!!」と、俺ではなく田村が元気良く挨拶する。  田村って奴は人の家だろうが何だろうがお構い無く自由気ままに振る舞う性格なのだ。  田村の挨拶に対して返事はなかった。  当たり前だ。今日は両親が旅行のため不在だからな。 「風呂借りるぞ」  粉ふきじいさんは俺が風呂の場所を教えていないのに風呂場へと一直線に向かっていった。  何であの人は俺の家の構造を知っているんだ?
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