乖離シタ意識ト剥離シタ感覚

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宵闇紛れる鈴の音 誘われるように招かれる 右往左往して迷い込む闇 抑えた慟哭のように静かに 深く…暗く…重く… 耳に残る残骸が痛い 『…過去ハ変エラレナイモノ…』 見飽きた絶望の闇よりも キミの瞳の闇に冒される 救いを求めず… 孤独を求めて… 陽の当たらない此処が唯一の居場所 哀しき黒が偽善の白を染める 『…人ナド裏切リ刻ムダケノ刃…』 希薄で曖昧な心のよう 喉を締め付ける記憶の意図 苦し紛れの虚に掬われても 脆い翼で堕ちる事しかできないの 『…信ジル事ヲ信ジナケレバイイ…』 深淵に音は聴こえず 視界に光は届かず 感覚は鈍く歪んで 弱さを隠せる強さも無いから
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