深淵ノ上ニ

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降り出した雨の中一人 濡れて心まで凍り 悲哀の泪はとめどなく溢れ 堕ちた紅に理由を求めても 答えない痕は深く黙ったまま 拭えたはずの傷は… 忘れたはずの仕草は… 心深く残っていて…疼き掻き回す …時が経つほど深く病み癒える事ない紅… 隠し続けた傷と被り続けた仮面 滲んだ掌に映る歪む顔 理(ミチ)を踏み外した代償は深い 取り戻せぬ純白の心と離れね混濁した欲… ただ堕ちれば楽なのに… 無駄に足掻けば辛いだけ… 一線を越えられない弱さに 今は…救われる
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