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いそいで教室に向かっていく僕たち。後ろから堂々と入ったが…
「「「すみません!遅刻しましたぁ!!」」」
「…今自己紹介を始める。急いで席につけ」
担任らしき先生に言われて僕達はそれぞれの席に着く。
よかった…お咎めは無かったよう―――
「HR後に職員室にこい。理由も含めてたっぷりと指導してやる」
に見せかけて、初日から問題児扱いされてしまった。
「…担任の鈴井凛(すずいりん)だ。廊下側の席から自己紹介をしろ」
「了解しやした!俺は木坂亮太、一年間よろしくな!」
この自己紹介を聞いてクラス一同が意識を一つにした。
(コイツ…ただのバカだ)
「…次」
こうして、自己紹介がどんどん進んでいく。途中で「ウホッ!」とか「羽野×亮太…イイ」なんて聞こえたとしてもそれは妄言だ。
「え~筑井羽野です。「三バカトリオ」の1人で…ってどうしてこうなってるの!?先生酷くないですか?」
「おまえらは、今年一年は三バカトリオだ。良いあだ名じゃないか」
「グッ…何も反論できない。よろしくお願いします」
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