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先生が飛び出していった為に、生徒はわらわらと帰っていく…
いいのかな?他のクラスはまだHR中なのに…
「別にいいんじゃないの?羽野君、帰ろうか」
「そうだぜ羽野。帰るとしようじゃないか」
…僕達。まだ学校に来て三十分もたっていないんだけどな?
「……筑井」
「わわわっ!ななな何!?」
後ろからいきなり声を掛けられた為、少し焦りながら後ろを向いたら――
「……やあ」
「何だ…菊里さん(くくり)か…脅かさないでくれると嬉しいんだけどな?」
「……善処、したけど、無理」
…彼女は片瀬菊里(かたせ くくり)…だったか?自己紹介のときに
「片瀬。じゃ無い、菊里。読んで」なんてインパクトのありすぎた自己紹介をしていたから、菊里で覚えてしまった…
「…私、一緒、かえる。家、近い」
ちなみに菊里さん。身長が154センチと小柄なために少し下を向いて話している。
僕の首が痛いのは内緒だ。
「そうなんだ…真紀と亮は?」
「俺は可愛い子とならいくらでもっ!」
「私もお話したいから良いわよ♪」
と、二人の了承も取れたところで菊里さんの表情は少し柔らかくなった。
「……感謝。ありがとう、はの、まき、りた」
「どういた…って俺の名前は亮太だよ菊里ちゃん!」
「……二文字以上。面倒」
「…(しくしく」
「よっしっ!菊里ちゃんいこうか!」
「そうだね、放っておいても来るよね」
そう言って、僕達三人(ここ重要)はゆっくりと帰路につくのであった…
1人を除いて
「……ハッ!待ってくれ羽野おおおおおおおおおお!!」
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