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そして、その疑問はそのまま由宇へと問いかけられる。
「…私達である必要性は?他にも適任者はいるんじゃ?…」
私の言葉に由宇の脂汗は更に増えた…。
…何か掴んでる…?
確信は無い。直感に従うことにした。
「…裏があるね?」
由宇の脂汗はその言葉で滝に変わる。
その由宇の滝を見つめ、直感という疑惑は確信に変わる。
私は由宇の首を掴むと問答無用で揺さぶる。
「吐けーーーーぇ!吐いちまうんだ由宇ぅ!」
私の言葉は由宇をグッサリと刺す。
「そうよ。吐いて楽になりなさい」
由宇の肩に手を置き香澄の援護。狙撃手ペアの連携は並みではない。
息はぴったり揃い、由宇に襲い掛かる。
…一応、上官なんだが私達には関係ない。
私と香澄の緩急優厳フルコース連携尋問の前に由宇の心はあっという間に折れた。
(由宇の名誉の為に5分は耐えたと言っておこうか)
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