教導隊

4/5

92人が本棚に入れています
本棚に追加
/111ページ
香澄はまだ来ていないようだが、由宇はいた。 由宇をPXで探すなら本売り場だと経験が自然と視線を向けていた。 …やはりエロ本売り場で立ち読みか。 「よう、お待たせ」 そう言って、由宇のエロ本を取り上げると、ラックに戻した。 香澄は怒らせると怖い。と2人して思い知った原因はエロ本だった。 由宇は大して気にしていないが、私には正直トラウマに近い。 ムシロと川の組み合わせはもう勘弁して欲しい。 「また、すまきにされて川に投げ込まれたいか?」 実戦を経験するまでで一番死に近かった経験だ。 私は親指を宿舎の方へ向ける。 指の先200m位の所に香澄が見える。 「あの時は、ヤバかったなぁ」 そう言って笑う由宇は大物だ。その根性は尊敬に値する。 場所を漫画コーナーへ移動し、香澄を待つ。 数分後には香澄は到着していた。 「お待たせ。由宇は読書に夢中かなぁ?」 …バレてたか。 「まぁコーラ1本で許す」 …大人になったなぁ香澄は… 妙な事で感心してしまう。 そのままPX内の喫茶店で今後の打合せに入る。
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

92人が本棚に入れています
本棚に追加