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「私が狙撃手として、重要と思うのは、まさに感情制御だ。さて、臼井君に質問だ」
そう言うと臼井はビクッと体を固める。
腕立て伏せか?そんな雰囲気だ。
「大丈夫、腕立て伏せは無し。君は守備隊側。
廃墟で侵入者の排除を指示されており、廃屋内で侵入監視をしている狙撃手としよう。
武器はスコープとサプレッサー付きボルトアクションライフルのみ」
そう言って臼井を見続ける。
頭の中で状況の想定ができた様子を待って話を続ける。
「そんな状況で3人の侵入者を発見。侵入側も守備側も援護は無い時、君はどう邀撃する?」
この前の戦闘状況だ。
香澄が心配そうにこちらを見るが、大丈夫だとハンドサインを出す。
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