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私は残りの訓練を由宇に任せると視線を送る。
由宇は了解!とハンドシグナルを返してきた。
「さて、本日の残りの訓練の時間だぞぉ!!!」
一声上げて由宇が立ち上がる。
「三島君、臼井君も準備!今日は地獄の基礎体だ」
…基礎体…今日は何コースかなぁ。
「えっ?次は…」
香澄が声を上げるが、由宇は続けさせない。
「その予定は明日に延期。ヒヨコの鼻っ柱をへし折る」
そう言って走り出した。
重装走破10キロ!と叫んでいる。
20kgの装備を担いで走る重装走破
…私は15キロで動けなくなったか…
「重装走破10キロだってさ。死人が出なけりゃいいけど」
そう言って香澄を立たせる。
「香澄には薬莢渡しただろ。私にはそれで十分だ」
そう言うと、香澄を置いて歩き出した。
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