とある戦場

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狙いを定めて引き金を絞る。 ……バスッ。 …指揮者の左ひざがはじける。 叫んでいるのだろう。口が動いている。 ボルトを引きさらに引き金を絞る。 …指揮者の右手がはじける。 壁へ移動しようと必死になっている。 ボルトを引きつつ支援者の潜む壁を観察する。 「動きはなし…か…」 呟きつつ、さらに引き金を絞る。 …指揮者の左手がはじける。 ボルトを引きつつ支援者の潜む壁を観察する。 「動きはなし…や!?」 …動いた。 支援者は機関銃弾をバラ撒きながら飛び出し、指揮者へ向かい走り出す。 それを確認すると、手が自動的に動いた。 狙い…引き金を絞る。 着弾…。 弾は支援者の頭に吸い込まれていった。 「支援者ヘッドショット」 ボルトを引きつつ、静かに告げる。 スコープは既に指揮者へ向いている。 「安らかに」 そう告げると引き金を絞った。 「指揮者ヘッドショット、香澄は由宇に連絡」 そう告げると排出した7つの薬莢のうち3つを拾い上げ胸ポケットにしまう。 …すまない…… この呟きは声になっていたのだろうか?
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