スポッターの役目

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「撃たれた者はその場にて待機し、物音を立てない事。 リアルな死体を演じるのは各自の自由とする。 開始と終了の合図は信号弾を使用します。 使用する銃器にはライフル(VT-10)アサルトライフル(AR-27)サブマシンガン(ST-30)マシンガン(MT-60)より各自選択。 ペイント弾は各自100発までとします。 ライフルには減音器及びスコープの使用を許可します。 使用銃器が決まった者から順に申し出る事、ここまでの説明で判らない事はあるか?」 そこまで言い切ると訓練生を見回す。 一人手を挙げた。 …岩沼…か… 「なにかな?岩沼君」 「教官が全滅した場合は、その時点で終了ですか?」 …… …やれやれ… 何かしら投げ込んでくるな、コイツは。 香澄と由宇を見ると、香澄は流石にカチンと来ているようで妙なスイッチが入ったみたいだし、由宇もわかり難いがムッときているのは長年の付き合いから読める。 「そうですね。まぁ出来ればですが」 そう言って、落ち着けとハンドサインを出す。 「他に質問が無ければペアの発表をしますが?」 そう言った時に、三島が手を挙げた。 「質問は何かな?三島君」 おずおずと立ち上がると、質問した。 「使用弾頭はペイント弾ということですが、戦死判定は、どの部位に着弾する事で判定するのでしょうか?」 …ふぅ。やっとまともな質問だよ… 「戦死判定は使用火器と手足を除く部分への着弾で戦死とします。 他に無ければ、ペアを発表しますが?」 他に質問者は居なかった。 ペアを一通り読み上げ、銃器の分配をし、15分の休憩を取った。
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