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「いいか、河から来たのであれば、徒歩に限定される。水陸両用車両も考えられるが、ここ数日の雨で河は増水して流れが速い。
水陸両用車両の渡河限界速度を超えているから無いと見る。」
推測する状況の説明が終わると、俺は言葉を続ける。
「そうすれば、前に朧の発案した機動狙撃隊の要領が生かせる。
軽車両に狙撃ペアを乗車させて、軽車両上から狙撃による援護を実施。
また、兵員輸送車を戦場から少し離れた位置に待機させて、狙撃隊は兵員輸送車周辺から狙撃。
狙撃援護しつつ別の兵員輸送車に積み荷を移し変えて護衛部隊を搭乗させて先に戦線を離脱。
追跡不可能と判断した時点で、兵員輸送車の狙撃隊は一気に離脱し、殿は軽車両狙撃隊だ。」
足を生かした電撃戦。
これ位しか策は無い。
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