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「祝砲はダメになったけど、歓迎のクラッカーは山ほど用意してるみたいだなぁ。
香澄に対策は思いつく?」
言外に、私に案は無いと言っているのだが、香澄はどうだろうか?
「冗談言ってる場合じゃない」
そういって香澄は無線のスイッチを入れる。
「浅井より片瀬中尉へ、現在集中砲火を引き受けてる。
囮として機能してるうちに、とっとと荷物と護衛積み込め!」
それだけ言うのが一杯一杯だった。
「朧、判ってるとこから順に片つけよう。11時1300m敵1」
そう言って、顎をしゃくる。
…まぁそれしかないか。
反撃すれば更に頭に血が上るだろうし、それだけ囮として機能する…
「了解」
そう返して銃を構える。
場所を聞き、狙い、引き金を絞り、結果を確認し…そんな流れを繰り返す事3回。
そして、4回目に変化が出た。
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