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『そんな事より早く教室行こう。』
彩夏の腕を引っ張り 教室へと向かう。
「うん。そうだね」
廊下を歩いてると女子がキャーキャー言ってて,男子は顔を赤面させてた。
私はそんなのお構い無しにさっさと教室へ向かう。
そんな中聞こえて来るのは歓声だった。
『キャー結衣様よ~』
『素敵だわ,まさに学校のアイドルだわ』
心:嫌っって言うかアイドルじゃねぇし!
『本当カッコイイしなぁ~』
『あんだけ素敵なのだから当然彼氏はいるよな』
『何か恋愛とか慣れてそうだよな!』
心:おいっ勝手に盛り上がるなよ!しかも俺,じゃなくて私恋愛経験0だから!だから付き合った事何てねぇぇぇぇぇぇ
彩夏は私の耳元で小さく呟いた。
「結衣っ!顔怖いけど…大丈夫?」
小声で言う私。
『あ゛?あぁ―…大丈夫。』
『ほらっ早く教室行って話しようよ』
私達は教室まで全力で走った。
-教室-
「さぁ今日もあれをやるんでしょ?」
『あぁ―…気合い入れるぞ』
教室に着くと私は静かに扉に手を掛けて開けた。
ガラガラッと音を響かせながら教室へと入る。
この瞬間私は全くの別人に変身する。
「結衣様ごきげんよう。」
私はニコッと作り笑顔をして優しく微笑む。
『皆様っごきげんよう』
それと同時に小さくお辞儀をする。
心:何でこんな事やるかって!?それは私でも解らねぇ。 まぁ一応学校では姫って言う設定だからな だけど,本当はそんな柄じゃねぇ。
自分の席に着くと女子が近づいてきた。
「結衣様っ失礼致します。」
『あらっ?どうしたの?』
「今日は全校集会があります。」
『全校集会?何故かしら?』
「話によるとどうやら新しい生徒会の話だそうです。」
『そう場所は何処なの?』
「場所は体育館で御座います。」
『分かったわ。』
そう言うと女の子は小さくお辞儀をして 去って行った。
心:実は学校の行事には一度も参加した事がないんだ。だが,授業はちゃんと出席してる。まぁ行事に参加しなくてもテストとかでいい点数をとってるから先生方には文句を言われないって言う事だ。だけど…「いい加減一回くらい行事はちゃんと出と出なきゃまずい」と彩夏に怒られたため今回は仕方なしに出る
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