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男の子は真面目な顔をして言う。
「あのっずっと阿部さんのことが好きでした。良かったら付き合って下さい。」
はぁ―…またかぁ
私はゆっくり微笑んだ。
『ごめんなさい。お気持ちは嬉しいのだけれども,今は誰とも付き合う気はないの』
そう言うと男の子は悲しそうな顔をし
「そう―…ですか」
勢いよく走り去って行った。
申し遅れました。
私は阿部結衣
周りの人達からは天使と呼ばれています
ですが―…本当の素顔は
『はあっ朝からガチで疲れんだけど…』
天使でもありません
本当は喧嘩が強く.男っぽくそして家は極道。
『結衣♪おはよう』
私の肩をトンッと叩き声を掛けて来た。
『おぅ彩夏!おっす。』
ゆういつ私の正体を知ってる幼き親友の 飯田彩夏。
「結衣っ言葉っ!!」
『はっ!?』
しかもどうやら私は大きい声を出して話してたせいか周りはじっとこちらを見る。
『うわっやべっ』
私は苦笑いしながら
『あ,あらっ彩夏さんごきげんようオ,ホホホホッ』
彩夏もちゃんと私に合わせて演じてくれる。
「ごきげんよう結衣さん。」
私達は会話をしながら一目散に学校の中へと入ってた。
『はぁはぁセーフだな』
「セーフじゃないよっもう!」
『あははっ悪りぃ』
両手をパンッと合わせて謝る
「いいよ。早く教室に行こう。」
彩夏は微笑み言った
『おぅそうだな。』
私はちゃんと上靴を履いていなかったらしく誰かとぶつかってしまった。
ドンッ
『すみません。お怪我はありませんでしたか?』
私はその人の顔を見て謝る。
その人は女子からモテモテで王子様と呼ばれてる小河一真だった。
複数の女子に囲まれ小河一真は私の顔をじっ見ていい放つ。
『邪魔。早くどけて』
ニコッと微笑み言う
私は苛立つのを押さえその場所を去り彩夏の元へと向った
すると小河一真は
小声で言う。
『素直にどければいいんだよ。』
その言葉を言われた瞬間
私は心の中で腹が煮えくりかえってた
彩夏は心配そうに顔を覗かせる。
「ちょ結衣大丈夫?」
『おぅ大丈夫。けど,ムカつくから一言言ってくるな』
「えっ?ちょっ結衣」
彩夏の声を無視し
小河一真を引き止める
作り笑顔で小河一真に言う私。
『あらっ先程は大変失礼致しました。と言いたい所ですがその,人様に言う時にその言い方はないと思いますが,では失礼。』
小河一真の顔はとてもひきつってた
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