お風呂の下剋上

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人間「フハハハハハ!俺様から逃げられると思うなよ!下等生物!フヒヒヒヒヒヒ!」 ガタッバタバタバタバタバタバタ 人間「ほ~れ!ほれ!逃げ惑え!逃げ惑え!」 カサッバタバタバタバタバタバタ ガタン 人間「ハハハハハ!テレビ台の後ろに隠れるとは、貴様も血迷ったな!」 ネコ「…………………………」 人間「なんとか言ったらどうかね?子猫ちゃん?」 ネコ「笑い方が気持ち悪い。それに、話し方に品のかけらも無い。」 人間「…………………てめぇだけは許さん。」 ネコ「…………………………調子に乗ってすいませんでした。」 人間「聞こえん!観念してお縄を頂戴しろ!」 ネコ「断る!!」 人間「ほほぅ。まだ貴様が置かれてる状況が、分かって無いようだな!!」 ネコ「本当にすいませんでした。調子に乗ってすいませんでした。本当に勘弁してください。」 人間「断る!!貴様を、水責めの刑に処する!!」 ネコ「やだ。やだよ。水怖いよ。嫌だ。嫌だ。」 ガシッ!! ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!! ~~5分後~~ ネコ「ふ~。風呂と言うのも、悪い物ではないな。良い気分だぞ。」 人間「………………はぁ…あの無駄な攻防は、何だったのか。」 ネコ「まず、貴様の品格が無いのが問題だ。あんな気持ち悪い笑顔と、笑い声で言い寄られれば、閻魔様も職務放棄するレベルだ。」 人間「……なんか品格とかの問題じゃなくねぇか?」 ネコ「すまぬ、言い方が悪かった。貴様が気持ち悪い。」 人間「……………………沈めるぞ。」 ネコ「愛護団体に訴えるぞ。そんな事より、良い湯じゃな。」 人間「良くねぇよ!こっちは貴様に顔引っかかれてめちゃくちゃ痛いんだよ!!」 ネコ「ふ~。本当に良い湯じゃ。」 人間「人の話し聞いてねぇし。」
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