出会い。

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「え!?」 「うるさい。」 うるさいと怒られたのは私…主役の姫井 リコです。 「彼氏出来たの!?」 「リコだって作りなよ。息抜きしなきゃ。」 「作ろうと思って出来たら作ってますよ。」 学校帰りの寄り道中サナがビックリ発言をした。 サナは私の大切な親友。 そんなサナは可哀想な目で私を見る。 「顔は抜群なんだけど…ちょっと抜けてるからねぇ…」 「いいもん…いいんだもん…」 いじけてやるぅ! 「でも、私はリコ優先だから。」 神様…なんでサナを女の子にしちゃったの? 「私の彼氏はサナでいいや。よろしくダーリン。」 「やめてよ、気持ち悪い。」 拒否られた… 「あれ…!?可愛い二人発見!」 「あれ…!?バカ発見。」 急に喋りかけてきた男の人に言い返すサナ様。 本当に頼りになる。 「超ウケる!」 笑い上戸かな? どうやらナンパらしい… 散々バカにされた男の人はボロボロになってきた。 私はサナの後ろに隠れるしかなかった。 「諦め悪いわね…」 「だから遊ぼうって!」 「一生忘れられないくらい楽しませてくれんの?」 「うっ…」 男の人が息詰まった。 「…久美?」 「ちげぇ」 「久美!」 「ちげぇって言ってんだろうが」 言い争う二人に割って入ろうとした時だった。 「あの…」 「テメェ何してんだ」 「あ…美山さん…すいません…」 ピンクのシャツを着た人の顔を見るなりナンパ男は逃げて行った。 そしてニコッと笑って話しかけてきた。 「大丈夫だった?」 「あ、ありがとうございました!」 「スケこいつはちげぇぞ」 「あぁ、でも…運命かも。」 「え?」 私を見て言ってるよね? なんだろう? 運命? …
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