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街で出会った二人はずっと黙ってる人と、何故か私を気に入ったらしいスケって人だった。
この二人との出会いで私の運命は大きく変わった。
「俺は大介!スケって呼んでね♪」
「はぁ。」
「あなた達みたいな人が何の用?」
ずっと黙っていたサナが腕を組んで一歩前に出た。
私もサナも身長が大きい方だけど、この二人はさらに大きい…
「サナの知り合い?」
「あんた知らないの?逆に。」
逆に!?
さっぱりわからない私は眉をハの字に垂らした。
「双龍よ。しかもトップの二人…」
「何?スポーツ選手…かな?」
サナから盛大な溜め息がもれた…
むしろもう黙ってろって感じだ…
黙ってよう。
睨み付けるサナを他所にスケはニコッと笑った。
「ちょっとリコちゃんに運命感じちゃってさ。仲良くしてくれたら嬉しいな。
友達になりたいんだ。」
「友達…うん。友達なら大丈夫です。」
「この子に何かあったら許さないから。」
「大切にするよ。必ず。」
サナ達のやり取りがわからないままスケと連絡先を交換して別れた。
そして疑問をぶつけてみた。
「ソウリュウって何?」
「んー。暴走族。」
「えぇ!?」
暴走族ってあの?あの暴走族!?
「うるさい。双龍は悪い噂は聞かないし、大丈夫じゃない?」
「そんな…サナ様…」
「大丈夫だと思うわ。ほら!お迎えの時間よ!」
「やば!またね!」
「転ばないでよー。」
…
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