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クラブに行くための路地裏。
立ち止まる智久からの、言葉。
『俺はおまえが好きなんだ。』
切ない顔の告白に、頭が真っ白になった。
黙ったままの私に、更に追い討ちをかけるように言われた言葉。
『仁を好きなのは知ってるよ。
だけど…、それでも好きなんだ。』
聞きたくない。
逃げ出したい。
そう思うのに、繋がれた手は離される事がなくて…
どうしていいかわからない時に、沈黙を破ったのは倫子からの着信。
思わず智久の手を振り払うと、私は倫子からの電話に出た。
ただ智久には『ごめんね』と。
傷ついた顔を見たくなくて…、足早にクラブに戻ったのに…
私の目の前には、女友達に囲まれる仁と、酔ってチャラい感じの男と楽しそうにしてる倫子。
。
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