‐流星‐

let go

かけもちしてたのは店長も知ってたけど、ここは基本的にかけもち禁止だった。

だから愛は前から店長に相談してたんだって。

そんなの全然知らなくて…、その日仕事でミスばっかだった。

どうしていいかわかんなくて、バイトの後に仁に電話した。

もうすぐ終わるから待ってろって言われて、カフェの近くで待ってると仁が車で迎えに来てくれた。

車に乗るなり大泣きな私に困ってたけど、途中で好きなだけ泣けって、黙ったまま車を走らせてくれてた。

泣き止んだ私は、いつの間にか車が止まってた事に気づいて、こんな大泣きしたの見せた事に今更逃げ出したい。

けど仁は何も気にしないみたいに、どうしたのかを聞いてきた。

心配そうに聞いてくるから、つい…甘えて全てを話してしまった。

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